創業時の屋号「久保田屋」に因んだ新ブランドがデビューしたのは、1985年(昭和60年)のこと。一般的な名字を思わせる当時としては珍妙とも受け取られたネーミングは、意外性が評判となりまた淡麗辛口のトレンドにも乗って、一気に人気銘柄へと昇りつめた。新潟一の出荷量を誇る朝日酒造が社運をかけて取り組んだ一大プロジェクトはかくして大成功を収め、今となっては当たり前となった限定流通の仕組み(「久保田会」という特約販売店の組織を設け、加盟する酒販店のみで流通する仕組み)は、以後全国の多数の酒蔵が導入する販売方法として定着する先駆けとなった。 来るべく「級別廃止」に備えた、「百寿」「千寿」「萬寿」という酒質の違いを数の大きさで格付けする手法も話題を呼び、純米大吟醸の「萬寿」は発売当初より名実ともに最高峰の製品として、「久保田」シリーズを牽引している。その後製法の違いにより「翆寿」「碧寿」「紅寿」の名称を付した製品も登場しバラエティーを展開。総じて新潟酒らしい、雑味のないスマートな辛口の味わいに統一感があり、幅広い料理とともに楽しめる酒として普遍的な人気を保っている。
久保田のクチコミ・評価
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バボビ
4.5久保田 純米大吟醸 720ml(長岡市)
香り良く、すっきり飲みやすく、キレがあり、旨味抜群の日本酒です。
2023年7月16日、宝塚市の酒販店で購入し、9月3日に味わいました。
製造年月:2022年12月。原材料名:米、米麹。原料米:五百万石。精米歩合:50%。アルコール分:15度。日本酒度:±0。酸度:1.3。
『香り、甘味、キレが融合した、新しい美味しさを追求したモダンでシャープな純米大吟醸酒。上質で華やかな香り、甘味と酸味が調和した味わい、久保田らしいキレのよさが、口の中でハーモニーを生み出します。上質な日本酒を、カジュアルに楽しみたい方におすすめの一本。「新しい久保田」を体現する美味しさと、培われてきた久保田の技。その両方を、一度に味わえるお酒です。(ホームページより一部引用)』特定名称 純米大吟醸
原料米 五百万石
2023年9月3日
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久保田が購入できる通販
久保田の酒蔵情報
名称 | 朝日酒造 |
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特徴 | 「久保田」の醸造元・朝日酒造は、新潟県長岡市に蔵を構えている。30年近くかけて2012年に竣工した新しい蔵は、とても近代的。ステンドグラスに飾られたエントランスホールほか、農業生産法人「有限会社あさひ農研」を設立しての米作り、蛍の里づくりやもみじの里づくりの地域活動など、話題に事欠かない。 「久保田」が誕生するまで朝日酒造の看板商品は「朝日山」だった。地元の人たちの定番酒、毎晩飲む酒として親しまれてきたが、1970年代後半、安売り合戦時代の到来で日本酒業界は苦難に直面。多くの酒造メーカーが変革を余儀なくされ、朝日酒造でも社運を賭けての新商品開発に取り組んだ。 こうして1985(昭和60)年5月、新商品をリリース。酒銘は「久保田」、朝日酒造の屋号を冠した勝負酒の誕生だった。酒質は品格のある淡麗辛口、スッキリとしてキレのある味わい。産業構造が肉体労働から頭脳労働中心に変わって、味覚嗜好も「重厚長大」から「軽薄短小」「高付加価値」に変わり始めた時代だった。その流れに合わせての新商品は、瞬く間に市場の支持を得た。「久保田」のシリーズ展開は次のとおり。 「百寿」:辛口で飲み飽きしない特別本醸造/「千寿」:香り穏やかな食事と楽しむ吟醸酒/「紅寿」:冷酒からぬる燗まで楽しめる純米吟醸/「碧寿」:ぬる燗が美味しい山廃純米大吟醸/「萬寿」:久保田シリーズ最高峰の純米大吟醸 (八田信江) |
酒蔵 イラスト |
![]() (加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 朝日山 越州 久保田 越乃かぎろひ 洗心 得月 参拾弐 神童 越淡麗 呼友 轍 もだん 千年翠 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 新潟県長岡市朝日880-1 |
地図 |
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