近年の日本酒の味の潮流である「芳醇旨口」を代表する酒。若き15代目当主の高木顕統さんが酒造りを統括し、米の旨みと甘み、エレガントな香り、心地よい余韻を感じる酒に仕上げている。特筆すべきは酒米の育種を行っていることで、「酒未来」「龍の落とし子」「羽州誉」の3種の酒米を開発。さまざまな米を使いながら、米と酒の味の世界を追求している。「十四代 純米中取り無濾過」をはじめ正規価格での入手困難な幻の酒の筆頭格。刺身、天ぷら、和食などとじっくりと合わせたい。
- 日本酒ランキング 1位
- 山形 日本酒ランキング 1位
十四代のクチコミ・評価
-
-
-
-
wajoryoshu
5.0十四代** 純米大吟醸 大極上生 龍の落とし子35%
奇跡の呑み比べ、大極上生の龍の落とし子&山田錦。とはいえ同時開けする勇気はないので、まずは龍の落とし子から。そういえば年末にこの酒を初体験したわけだが、こんなにもすぐに購入することができるとは思わなかった。
上立ちは華やかな甘吟香、ねっとり完熟メロン甘が舌にまとわりつき、これをすぐに柔らかな酸が覆って解いて調和させてくれる。とろみを感じるほどに濃醇なのに、高精米のお陰か雑味は一切なく非常に綺麗。十四代のこのクラスだと本当に何かと合わせようという邪心はまったく起きない。
(2日目)冷えた状態では苦&酸目立つが、温度が上がるに従って甘もしっかりしてきてその印象は薄れる。この酒米は十四代以外では見たことがないが(酒未来、羽州誉は他銘柄にも提供しているようだが)、この酸と苦が特徴なのかもしれない。いずれにしてもこのしっかりしていながらも柔らかな酸が味の広がりを演出し、苦アクセントが個人的なツボを押さえたまさに大極上酒となっている。
(3日目)せっかくの自宅十四代、前日呑み切りを何とかこらえて少量ながら3日目に。2日目と変わって入りから甘が来て、酸抑え目、苦がすぐに追っ掛け、若干アル感が顔を出すものの口内で遊ばせ旨味を愉しむ。私が外呑みする十四代を扱う店では基本封切り3日目になる可能性は低いが、生でもまだまだいける気がする。特定名称 純米大吟醸
原料米 龍の落とし子
酒の種類 生酒
テイスト ボディ:普通 甘辛:甘い+1
2023年3月25日
-
-
-
-
-
-
十四代が購入できる通販
十四代の銘柄一覧
銘柄 |
---|
|
|
|
|
|
|
|
|
十四代の酒蔵情報
名称 | 高木酒造 |
---|---|
特徴 | 平成年間に入り忽然と現れると同時に、押しも押されぬ人気銘柄になった。現在もなおその輝きを失わず、誰もが憧れる銘酒として君臨しているのは周知の通りである。 華やかな香りをまとったみずみずしい飲み口が、デビュー当時他の日本酒とはまったく違う感触であることに飲み手は圧倒されたのだが、「本丸」を筆頭とするコストパフォーマンスにも驚かされる。蔵元自らが造りを担当し、コンセプトや酒質の設計からブランディングまで一貫して行なう蔵元杜氏の潮流を生み出した。またフレッシュでインパクトの強い「無濾過生原酒」の流行も、その基点はこの酒にあるといえるだろう。 その意味で平成時代を象徴する銘酒であると同時に、日本酒の酒質、造り手、ブランドなど、さまざまな要素において、新しい時代を切り拓いたパイオニアといっても過言ではない。 山形は昔から蔵元が独自に酒米を開発するケースが見受けられ、この蔵も先代社長の頃からの「龍の落とし子」という品種がある。昨今は「酒未来」を生み出し、全国各地の酒蔵にも供給し使用されている。(松崎晴雄) |
酒蔵 イラスト |
![]() (立川哲之氏撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 十四代 朝日鷹 黒縄 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 山形県村山市富並1826 |
地図 |
|