米からつくる酒造りに力を入れる蔵。酒米栽培から杜氏や蔵人が関わり、良質の原料米を育てるところから酒造りが始まる。原料米はすべて、蔵人と地元契約栽培農家の田んぼで栽培されたものを使用する。地元密着型の酒造りを行なう。蔵人と地元農家で“酒米栽培会”も設立。「刈穂」と同じ秋田清酒株式会社の酒蔵である。仕込み水は軟水なので穏やかに発酵する。やわらかな口当たりで米の良質さを生かした酒になる。2017年秋の豪雨で、酒蔵に浸水し、酒造機器が、大きな被害を被ったが、熱心な酒屋や消費者のボランティアの協力もあって復興、29BYの酒造りに漕ぎつけた。 地元の松倉地区は自然栽培が盛んで有名。この地区で、完全無農薬栽培の「秋の精」を栽培し、醸した酒が「自然米酒 松倉」だ。また、宮沢賢治が愛し、栽培に力を注いだ米「陸羽132号」の復活栽培を行なっている。いったんは滅んでいたのを熱意で復活させた。実はこの米、明治時代に地元で開発された米。そこで、ゆかりあるこの蔵で「陸羽132号」を復活栽培し、酒造りを行なっている。
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出羽鶴の酒蔵情報
名称 | 秋田清酒 |
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特徴 | 1865 (慶応元)年創業。代々庄屋を営んでいたところ、12代目・伊藤重四郎氏が「ヤマト酒造店」を興し, 13代目恭之助氏が「出羽鶴」と名付けた会社がのちの1955(昭和30)年に「出羽鶴酒造」と社名変更された。一方、1913(大正2)年、分家が営んでいた酒蔵がのちに、「刈穂酒造」となり、2社が1972年ひとまとめにして運営されるようになった。 現在「出羽鶴酒造」では「出羽鶴」と「やまとしずく」を、「刈穂酒造」では「刈穂」という名の酒を醸しており、そのすべては「秋田清酒」にて瓶詰めされ、各地に発送されている。 <出羽鶴酒造>「出羽鶴」は“ヤブタ”と呼ばれる自動圧搾ろ過機を使っており、酒質はきれいでマイルドだ。「やまとしずく」は酒販店限定流通商品。中でもさらに限定品には“遠心分離機”を使って搾る特別なものが存在する。またスパークリング日本酒である「出羽鶴 awa酒 明日へ」がSAKE COMPETITION2019のスパークリング部門においてGOLD第1位を獲得するなど、新たな挑戦をしている。 <刈穂酒造>「刈穂」は香味豊かで、ヨーグルトのような乳酸のニュアンスもあって常温や燗酒にも適するようなタイプの酒質が特徴。山廃づくりという酒母づくりに力を入れ、「槽搾り(ふなしぼり)」といって木で作られた長方形の酒槽に、封筒状の綿製袋にもろみを入れたものを重ねて置き、上から圧をかけて搾る、昔ながらの製法をとる。それぞれの蔵の個性を色分けし、歴史と革新を体現する酒蔵だ。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 刈穂 出羽鶴 晴田 やまとしずく 竜巻 北の醸し家 J-CRAFT 茜 かもしか |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 秋田県大仙市戸地谷天ケ沢83−1 |
地図 |
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