創業は1548年(天文17年)。新潟では最も古い歴史を誇るだけでなく、全国で見ても十指に入る老舗酒蔵である。新潟を代表する中堅銘柄の1つとして知られるが、知名度を上げた理由の1つに、新潟、長野のほか北関東4県を管轄する関東信越国税局主催の鑑評会で、1965年(昭和40年)開催の第1回以降、5回にわたり1位を獲得したことがある。越後杜氏で屈指の名人と謳われた鷲頭昇一氏を擁して成し遂げたこの記録は未だに破られていない。「五百万石」を用いた清澄感を保ちながらシャープな切れ味を伴ったスタイルは、新潟吟醸の泰斗として現在の造りの中にも活かされている。 酒蔵は長岡市中心部から西に向かった摂田屋にある。付近は醤油や味噌、リキュールの蔵などが集積する醸造の町で、2019年(令和元年)に酒ミュージアム「醸蔵」がオープンした。かつての瓶詰め場を利用した開放的な空間でテイスティングも楽しめる。自社田や蔵人が栽培する酒造好適米を使用する「自社栽培米シリーズ」や、近くを流れる信濃川をイメージし現代の食中酒を標榜する新ブランド「みなも」等、新たなコンセプトの商品も展開している。(松崎晴雄)
吉乃川のクチコミ・評価
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吉乃川の酒蔵情報
名称 | 吉乃川 |
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特徴 | 「発酵の町」として知られる新潟県長岡市・摂田屋。天領として、農業や醸造が優遇されたという背景を持ち、江戸時代には日本酒だけでなく味噌や醤油などを造る会社も軒を連ねる醸造文化が栄えた町であった。その一つである「吉乃川(よしのがわ)」、創業は戦国時代の1548(天文17)年で、新潟県最古の酒蔵とされる。20tの米を仕込める90klの大型タンク仕込みと、瓶詰め工程のオートメーション化を業界に先駆けて1971(昭和46)年に導入し、品質の安定した美味しい酒をリーズナブルな価格で展開したことにより地域の日々の酒として親しまれてきた。新潟の米を主に使用し、2018(平成30)年には地元の田んぼを活用し社員による自社生産を始めている。酒造りにおいては、昭和の名杜氏といわれた鷲頭昇一氏による卓越した技術により、関東信越国税局酒類鑑評会では1965(昭和40)年から通算約70回の入賞、全国新酒鑑評会では1956(昭和31)年から通算約30回の金賞受賞という輝かしい記録を持ち、酒造業界全体の発展に貢献したことが認められ杜氏として初めて黄綬褒章を受章。その名杜氏の技は現在まで脈々と受け継がれている。2019(令和元)年には吉乃川の敷地内に「醸蔵(じょうぐら)」という観光施設もオープン。大正時代に建てられた国登録有形文化財にもなっている倉庫をリニューアルし、ここだけでしか飲めないお酒や歴史を感じることのできる展示スペースなど、地域とのつながりを持てる施設となっている。 |
酒蔵 イラスト |
![]() (加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 吉乃川 越後純米 杜氏の晩酌 摂田屋 みなも 田中角栄 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 新潟県長岡市摂田屋4丁目8−12 |
地図 |
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