明治40年(1907)創業。長年、『誉国光』の酒銘で親しまれてきたが、2008年に6代目を継いだ土田祐士氏が酒造りのスタイルを大転換。米を削らない完全無添加酒を目指し、江戸時代の製法や先人らの叡智をもとに、全量生酛造り、蔵付き酵母使用、群馬県産の一般米のみを用い精米を最小限に抑えた酒造りを、現代的な機械設備の中で貫いている。 「米の味や複雑味を引き出すべく、低精米の食用米で酒を造る」「味のバリエーションをもつ」「どんな米でもうまい酒にする」を信念に、現代に受け入れられる酒を志向する土田氏。『Tsuchida 99』は使用米の総量のうち、99%を米麹で仕込み、麹由来の甘みと酸味、クリアな後味でありながら、野性味ある旨さを表現する。また『Tsuchida 12』は度数12%で7号酵母由来の香り、しっかりとした甘味と爽やかな酸味のバランスがとれ、低アルコールとは思えない飲みごたえとコクがある。 昨今の自然志向や環境への意識の高まりを受けて、その徹底した取り組みと独自の味わいは国内のみならず海外でも愛飲家を増やしている。これまでの酒質やブランディングの在り方とはまったく異なる方向性で、ユニークなスタイルを発し続けるところは、新たな酒蔵のコンセプトを確立したと言えるだろう。(鈴木真弓)
土田のクチコミ・評価
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土田(つちだ)Tsuchida 麹99% 木桶仕込 群馬県(土田酒造)【720ml】[日本酒/木桶由来の複雑でミネラル感ある味わい/万能食中酒として大活躍!]
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土田の酒蔵情報
| 名称 | 土田酒造 |
|---|---|
| 特徴 | 土田酒造(つちだしゅぞう)は、群馬県の北部川場村に位置し、1907(明治40)年創業の酒蔵である。「誉国光」の銘柄で地元から親しまれ、戦前に行われていた品評会に連続で入賞した蔵にだけ与えられる「名誉賞」を関東で唯一受賞した歴史を持ち、古くから確かな技術力を誇る蔵として知られていた。現在は”米の旨味を出し切る”をテーマにし添加物を使わない、古来からの製法である酒母造りを主とした酒であるが、それは現在の6代目蔵元と杜氏が2017(平成29)年に行った改革「全量純米生酛仕込み」への転換からである。創業以来、普通酒の地元消費がほとんどであったが、地元の人口減や高齢化に伴い消費が減少。「地元以外の人にも飲んでもらえるような酒に」と、純米酒の酒造りを始める。数々の酒を研究すると、新政酒造(秋田)との出会いが大きな転機となり、杜氏の星野氏が新政酒造へと修行に。「新政」の造りを体得しその後の品評会でも高い評価を得ると、「添加物を使わない純米」の酒を土田酒造の酒と定め新ブランド「土田」を誕生させる。米の味わいを最大限に引き出す濃淳で旨味のある味わいは個性的で、地元だけでなく全国の酒好きを唸らせる味を生み出している。 |
| 酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
| 銘柄 | 零 誉国光 國太郎 尾瀬の清水 土田 群馬 群馬ナチュラル Meat Lovers Only 研究醸造 はつしぼり一 尾瀬の木道 川場木桶 イニシャル【ア】 |
| HP | 酒蔵ホームページはこちら |
| 所在地 | 群馬県利根郡 川場村大字川場湯原2691 |
| 地図 |
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