ひとり暮らしの時、黒猫を飼っていたので猫グッズに弱い。特に黒猫モノは無意識に手にしてしまう。買うでしょ、これ。
「野良」と言いながら、このお酒は野良を飼い猫にするための「保護猫プロジェクト」への寄付金つき。こんな寄付なら喜んで、と、カップ酒を開けてめろめろに酔ってしまう。
※このお酒が生まれた経緯はこちら↓
https://hiokizakura.jp/sake/fukuneko
酸味で先制の猫パンチ、複雑で少しスパイシーな味が舌に残る手強さがある。常温に近くなると味がまるくなってくる。
背中の毛を逆立てていた野良が、喉を鳴らしてすり寄ってくるように。
この夜は、今いる安全な場所を飛び出し、もう何もかもをリセットして野良猫に戻りたい気分だった。
なんかこう、爪研ぎが足りねーなー、もっと勉強してもっと強くなりてーなーと、ジャンプの漫画の主人公みたいなことを考えながら潰れてしまった。
誰かの膝の上でだらしなく寝ていられる飼い猫になりたい気持ちと、そんな暇があったら自分の縄張りを広げに行きたい野良ネコ魂と。
どっちやねん、の自問自答が酔いで溶けてしまって答えの出ないまま。
寄付したことすら忘れる酔っぱらいができあがるので、お酒にお金をオンするのは秀逸なアイデアだな、と思った次第。