「喜楽長」には飲み手に、喜び楽しく酒を飲みながら長生きしてほしいという願いが込められている。琵琶湖の東、鈴鹿山脈の恩恵を受け滋賀の地で200年余。喜多酒造で現在蔵元を務めるのは喜多良道氏で8代目。口に含むと麹の深みのある味わいが滑らかに広がり、飲み手が優しい気持ちになるような、「たおやか」な酒質を目指し、江戸時代末期より酒造りに勤んできた。小さな変化さえ見逃さぬよう、五感を研ぎ澄まし、ひたむきに酒に向き合う。彼らが目指すのは単に甘いだけではない、下の上をなめらかに滑る「味わい深い麹」。緻密な管理によって生まれる酒は、名杜氏•天保正一氏と目指した酒質であり、受け継がれ、さらにその造りに磨きをかける。Kura Master2022では、喜楽長 first 、喜楽長 時渡る、喜楽長 純米吟醸の3商品がゴールドメダルを受賞。日本酒との初めての出会いをテーマに醸した喜楽長 first は、ラベルのようにドリーミーでポップな味わいで、穏やかに消えていく余韻はまるで綿あめのように楽しく、次期杜氏•喜多麻優子氏によって誕生。洗練された上品な味わいは受け継がれつつ、新たな喜楽長の扉を開ける。