酒銘から湘南海岸を擁し太平洋に向かって広がる海の風景を思い描きますが、政令指定都市になった相模原市緑区に位置し、付近には城山ダムもある、山間部の酒蔵です。相模川の支流・串川のほとりに蔵を構え、丹沢山系の伏流水を仕込み水に醸される酒は、総じて爽やかですっきりとした飲み口が特徴。きらきらとした酸味が味全体を縁どり、みずみずしい仕上がりを見せています。「9号酵母」を主体にしたオーソドックスなスタイルで料理との相性が幅広く、スマートな洗練味も兼ね備えているところは、首都圏を代表する酒質ということもできるでしょう。 また酒米「美山錦」の特質をきれいに出していることもこの蔵の特徴です。線は細めで強く味の載る米ではないが、酸味や渋味などを上手にコントロールすることで、可憐でチャーミングな酒質が生まれます。蔵全般に通じる酒のイメージにも合致し、この品種を用いた酒は看板商品といえるでしょう。米の話題を上げると、相模原産の酒米を作るプロジェクトもスタートし、早ければ2年以内に地元米による酒造りが始まります。 (松崎晴雄)
相模灘のクチコミ・評価
相模灘が購入できる通販






相模灘 さがみなだ 純米吟醸 山田錦 無濾過生酒 1800ml【2025年3月製造】【クール便発送】日本酒/久保田酒造 神奈川県相模原市
1800ml
山田錦
純米
¥
4,980
Amazonで購入する

相模灘の酒蔵情報
名称 | 久保田酒造 |
---|---|
特徴 | 神奈川県相模原市に蔵を構える久保田酒造(くぼたしゅぞう)の創業は1844(弘化元)年。創業当時と変わらない豊かな大自然に囲まれ、丹沢山系の湧水を用いて酒造りを行っている。元々商家であった久保田家が酒造を始めたが、酒造りには関わらず番頭に委ねていたところ、代々酒蔵の経営と酒造りを担ってきた杜氏の引退で廃業の危機に直面。そこで久保田家の久保田博氏が継承し、現在はその長男である晃氏が実弟とともに酒造りを担っている。代表銘柄「相模灘」は、「米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒」を掲げ、料理に合わせて冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で飲めるバランスの良さが評判となり、ファンを増やしている。歴史ある母屋は創業時に建てられたもので現在は売店となっており、中に入るとその歴史を肌で感じることができる。 |
銘柄 | 相模灘 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 神奈川県相模原市緑区根小屋702 |
地図 |
|