正徳元年(1711)創業。18代に亘って酒造の伝統を守り続け、昭和42年(1967)、17代目のときに日本初となる「金寳自然酒」を発売。その意を継承した18代目蔵元杜氏の仁井田穏彦氏は、創業300年を迎えた2011年には自然派の酒蔵として、300年前の製法に戻って土壌の特徴を映す自然酒を追究していくことを宣言。日本初の100%自然米、100%純米造りの「全量自然米蔵」となった。 2003年から自社田での自然栽培米の生産を始め、蔵人総出で夏は米作りを、冬はその米で酒造りを行う。2013年からは原料だけでなくより自然な酒造りを目指し、醸造用乳酸の使用や酒を透明にするおり下げをやめ、さらに2015年からは全量生酛仕込みに切り替えた。また通常の三段仕込の後に、一度別のタンクに汲みだして4回目を仕込む、「汲み出し四段」という手の込んだ独自の製法で仕込む。これによって唯一無二のとろりとした甘み、ふくよかな旨みの酒が仕上がるのである。 2017年、自然酒誕生50周年を機に酒銘を「にいだしぜんしゅ」へと改め、ラベルも刷新した。(鈴木真弓)
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にいだしぜんしゅの酒蔵情報
名称 | 仁井田本家 |
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特徴 | 仁井田本家のある郡山市田村町は、東北地方最大の前方後方墳が発見され、坂上田村麻呂が蝦夷追討のため守山城を築くなど、古来より栄えた土地だ。1711年(正徳元年)に仁井田本家が創業し、2011年の4月に300周年祭を大々的に開催する予定だったが、東日本大震災の被災により中止となった。そこで、次の400周年を見据えたビジョンを作成し、「仁井田本家の使命は日本の田んぼを守る酒蔵」と決めた。 自社田6町歩の栽培も含めて、使用米は自然栽培のみと潔い。純米酒率も100%だ。今の目標は、田村町金沢の田60町歩をすべて自然田にすること。自社田では有機肥料も使わず、稲藁・籾殻などを田んぼに返す無肥料自然栽培を実施している。 また、酒造りは醸造用乳酸無添加を徹底し、生酛と白麹使用による自然派酒母のみの仕込み。酒蔵のスタッフ全員が、発酵のプロフェッショナルになる、をモットーに、日本酒だけでなく、「こうじチョコ」や甘酒などノンアルコールの商品開発も行なう。毎月開催している酒蔵祭りで、販売し、多くのリピーターを獲得している。「また来たい蔵になろう」が合言葉だ。 |
酒蔵 イラスト |
![]() (立川哲之氏撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 金寶 穏 金寶自然酒 田村 にいだしぜんしゅ 番外自然酒 かをるやま 百年貴醸酒 にいだぐらんくりゅ つなぐ |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 福島県郡山市田村町金沢高屋敷139 |
地図 |
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