農口尚彦研究所 本醸造 無濾過生原酒 五百万石 2019 1.8
製造 2020年11月 開栓 7月15日
表記は裏ラベルに合わせたので、HPにあるVintageは外しています。
説明によると2019は「原料米が収穫された年」だそうですが、その年の暮には上槽されていて、コロナとピタッと重なりますね。
過去レビューから裏ラベルや記述で2019と特定できるのは28件。
製造(瓶詰め)は、2019年12月が初回ロットの模様。
以後、2020年2月、4月、7月、10月、私のは11月となっています。
五百万石100%使用、精米60%は変わりませんが、初回のみ度数18度、以降は19度です。
(ちなみに2018本醸造は五百万石75%使用となっています。)
現在の流通品は3年半以上おネンネしていることになりますね。
先の北陸旅行で蔵を訪ねて求めたモノ。
幹事さんが予約していたので、テイスティングルームで試飲もしました。
初訪問でしたが素晴らしい環境に先端の設備を施しモダンでいいところですね。
畏まっての試飲もたまには◎、しっかりクンクングジュグジュしてきました。
試飲のあと、
「何かお求めのお酒はありますか?」
「本醸造を一升瓶で‥‥」
ポンンと開栓、直後は少しツンとアル感。
すぐに収まり穏やかな果実香が勝る。
口中、好ましい渋味を酸が包みこむ。
苦味を余韻としてキレます。
本醸造のお手本のような後口。
初日こそアル感のお釣りがありますが、2日目以降気にならず。
穏やかな食中酒?
いえいえ、そこは19度、
やや重で飲みごたえあり。
ところがこの酒、一筋ではない。
単純に「旨い」と言うのを憚られる面倒臭ささも漂わせている。
「どの様に旨いかを述べよ」
含む度にグジュグジュやるのもね‥‥(笑)。
面白いっちゃあ面白いんけど。
レビュー評価点の投稿年別平均は、
2020年 8件 3.69
2021年 16件 4.09
2022-23年 4件 4.00
ロット別では
2019年12月 3.71
2020年2月 4.00
2020年4月 4.13
2020年7月以降 4.00
そろそろ熟成のピークか?
お目覚めのご準備を。
蔵にて 税込 4,400円
この季節、玉を利かせた加水燗でグビグビが一番。
アテは録画してあった2015年放送のNHKドラマ「リキッド〜鬼の酒 奇跡の蔵〜」
公表されていませんが、津川雅彦演じる老杜氏は農口氏がイメージと思われます。
酒造りの流れが丁寧に描かれ蔵人体験したくなります。
演出は「あてなよる」の源孝志。