「農口尚彦研究所」は、農口尚彦杜氏の酒づくりの技術や精神を次世代に継承すべく2017年に新設された石川県の酒蔵だ。農口杜氏は“酒造りの神様”の異名をもち、能登杜氏四天王として数えられる日本最高峰の醸造家の一人。1970年代以降低迷していた日本酒市場で吟醸酒をいち早く広め、吟醸酒ブームの立役者ともいわれている。また山廃仕込みの技術も復活させ、ブームの火付け役となった。全国新酒鑑評会では連続12回という偉業を含む、通算27回の金賞受賞。功績がたたえられて2006年には現代の名工認定、厚生労働大臣表彰を受賞している。 そんな農口杜氏が筆頭となって「農口尚彦研究所」から2017年にリリースされた7種類のうち5種類が「五彩」シリーズとされる本醸造、純米、山廃純米、山廃吟醸、純米大吟醸。九谷をはじめとする石川の伝統工芸が基調としている緑・黄・紫・紺青・赤の5色を「五彩」と呼ぶところからつけられ、地元の伝統に敬意を表して酒の味わいにそのイメージを重ね「米の旨味を感じながらもスッキリとキレの良い酒」をめざす。小松市のふるさと納税返礼品「飲み比べセット」に採用されていて、その中には県内限定酒も含まれている。(関 友美)
農口尚彦研究所のクチコミ・評価
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農口尚彦研究所の銘柄一覧
銘柄 |
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純米大吟醸 山田錦 無濾過生原酒原料米:山田錦、精米歩合:50%、アルコール度:18% |
リミテッド エディション 農口尚彦 01原料米:山田錦、アルコール度:17% |
本醸造 無濾過生原酒原料米:五百万石、精米歩合:60%、アルコール度:18% |
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山廃 美山錦 無濾過生原酒原料米:美山錦、精米歩合:55%、アルコール度:19% |
山廃 吟醸 火入れ原料米:美山錦、精米歩合:55%、アルコール度:18% |
純米 無濾過生原酒原料米:五百万石、精米歩合:60%、アルコール度:18% |
本醸造 火入れ原料米:五百万石、精米歩合:60%、アルコール度:19% |
山廃 愛山 無濾過生原酒原料米:愛山、精米歩合:55%、アルコール度:18% |
純米 無濾過原酒 火入れ原料米:五百万石、精米歩合:60%、アルコール度:18% |
農口尚彦研究所の酒蔵情報
名称 | 農口尚彦研究所 |
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特徴 | 農口尚彦研究所は、当時84才の農口尚彦杜氏のために、石川県小松市の山中の限界集落に、ゼロから設計された新しい酒蔵だ。農口杜氏は、能登杜氏四天王の一人で、現代の名工でもある。その農口杜氏が、自ら水の良い地を探し求め、この地に蔵をと決めた。その水は、白山連峰の雪解け水からなる伏流水だ。冬場は、雪が多く、冷え込みが厳しい、まさに寒造りに最適の地。 近辺の田んぼは良質な米の生産地で、酒蔵ができてから、農口杜氏の希望で地元の農家に依頼し、蔵近辺の田んぼで酒米の「五百万石」を栽培してもらい、醸している。その酒がすこぶる評判がよい。地域と共に醸している蔵だ。酒蔵自体でも、賄いづくりをはじめ、地域の雇用にも力を入れている。 酒蔵は、新しいだけあって仕込み室が、隅々まで清潔。酒質も非常にきれいで、飲みごたえもある。今までにないモダンなデザインの蔵は、テイスティングルームも併設。テイスティングの傍ら、大きな窓を通して、酒を仕込む様子を見学できる。まさに、いままでにない蔵のありようとシステムで、国内外から蔵へ人を招く体制をとっている。 農口杜氏は、とくに山廃造りに定評が高く、かつては老舗酒蔵の「菊姫」や「常きげん」の杜氏を務めた実績が有名だ。飲み応えのある酒は、米寿近い人が醸す酒とは思えない力強さと優しさに満ちている。 |
銘柄 | 農口尚彦研究所 観音下 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 石川県小松市観音下町ワ1番1 |
地図 |
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