高知県香南市に位置する高木酒造(1884年創業)が製造する代表銘柄「豊能梅」(とよのうめ)は、現在六代目杜氏である高木一歩氏のもとで醸造されている。この日本酒は、「高知の文化として高知の魅力の詰まった酒『土佐体感地酒』」をテーマに、高知酵母と、「吟の夢」や「土佐麗」などの高知県産の酒造好適米を使用して造られている。「豊能梅」は、高知酵母の多様性を活かし、香りの異なる三つのタイプの日本酒を提供している。ハレの日の酒にはリンゴ系の酵母を使用し、大吟醸や純米大吟醸を通じて香りの良さと上品な味わいを楽しむことができる。一方、ワンランク上の食中酒として、中間系酵母を用いた食中純米吟醸は幅広い料理と相性が良い。また、ケの日の酒としてバナナ系酵母を活かした軽快な晩酌純米酒「土佐金蔵ブランド」も提供しており、お燗ができ、土佐料理によく合う。