無濾過、瓶貯蔵、低温熟成と、徹底した酒造りを行う6代目蔵元杜氏の石原丈径さん。「超王碌 純米」は旨みが強く、キレがいい。料理を選ばないが、あえてガツン系の肉料理にしても負けない味わいがある。中取り、直汲み、生詰など5種類の酒を醸す。また「王碌 純米大吟醸」は生で2年〜5年の熟成を経た後に出荷。袋吊り漏斗取り原酒本生、袋吊り漏斗取りオリ、舟掛け原酒本生、舟掛けオリの4種。濃厚な旨みと芳醇な味わいで、食後酒にしてもいい。
- 日本酒ランキング 47位
- 島根 日本酒ランキング 1位
王祿のクチコミ・評価
-
wajoryoshu
4.5王祿* 渓 にごり 純米吟醸 2021 山田錦55% 青☆3
王祿唯二のにごり(スリーブルースター)、渓 VS 麹屋の呑み比べ、まずは渓から。
シューウっと開栓、まずは上澄みをとグラスに注ぐと多数の泡が立ち上がり、慌ててスクリューキャップを締める。ここ3年呑んでいるので過去投稿で確認するとやはり一番元気なラベル。上澄みだけでも濃い目の乳酸香、シュワ感たっぷりで清涼感のある旨味が爽やか。その後は自らの気泡で自然攪拌されたにごり酒へ。何とも表現しがたいが特徴のある乳酸香はより濃く、旨味も深くなり、呑み進めると苦急拡大、更に呑み進めると苦は収まり、王祿では珍しく果実味さえ感じる。がしかし、じゃあ何の果実と言われると?でただ甘酸ちょい苦具合がそう思わせたのかもしれない。とにかく炭酸具合も相まって王祿史上一番果実感らしきものを感じる1本となった。
(2日目)グラス内気泡は初日と変わらないくらいに多数、まだまだ元気なシュワ感あるもさすがに初日の半分か。初日に感じたクセのある乳酸とか、2,3口目に感じた強めの苦はなくなり、舌を少し刺激する炭酸もキメ細かく、爽やか旨味も円やかになった。王祿は基本熟成されたものの方が好きではあるが、殊この渓にごりに関しては、この新鮮味が堪えられない。特定名称 純米吟醸
原料米 山田錦
酒の種類 無濾過生原酒
テイスト ボディ:普通 甘辛:甘い+1
2023年6月3日
-
-
-
-
wajoryoshu
3.5王祿 純米吟醸 渓 2019 ☆2 生詰 山田錦55%
ミンティの奥に熟成感のある上立ち、角のまったくない円やかな五味にミネラル感が添えられ薄めの旨味、後半の苦強め。ただ呑み進めると、渓のキリっとした感じはなくだらんとしている。前回渓2017本生には2年先輩ながら、しっかりとキレ味が残っていたので残念。でもこれだけ熟成物が不足する中でそんな失敗はなさそうなので、ただ自分に合わないだけかもしれない。
(2、3日目)うーん、やはり何かが抜けてしまった感じは日にちをおいても変わらず。そこで燗にしてみたが、まあよくある辛口燗酒。アル度も15.5%はなくてせいぜい12-13%に感じる。ちょっと残念だが、意外にレアもの渓生詰なので再チャレンジはいつになるのやら、、、特定名称 純米吟醸
原料米 山田錦
酒の種類 無濾過 一回火入れ 古酒
テイスト ボディ:軽い+1 甘辛:辛い+1
2023年4月30日
-
-
-
-
-
王祿の酒蔵情報
名称 | 王祿酒造 |
---|---|
特徴 | 1872(明治5)年創業の島根の酒蔵。「王祿」という銘柄は、3代目蔵元・平太郎氏によって命名された。古来中国で、酒のことを”天の美禄”と呼ぶことを引用し、その「美禄」の中でもさらに「王様」のような酒でありたいという想いが込められている。 現在の社長兼杜氏である6代目・石原丈径氏は、大阪の大学と大学院を卒業して酒問屋での就業を経て、実家の酒蔵に戻った。そして蔵の再興をめざして酒質を見直し、大阪の酒販店の指摘やアドバイスを受けながら生み出したのが、マイナス5℃で管理する現在の「王禄」だ。ひとタンク分の酒を上槽後、ブレンドなし、濾過もせず、すみやかに瓶詰めして低温で瓶貯蔵し、味が整い次第発売をするスタイルを十数年貫いている。 酒販店と特約店契約を結ぶ際にも「マイナス5℃の冷蔵庫を持ち、王禄を最高の状態でお客様に届けるため適正な管理ができない店とは取引しない」というこだわりをもって、必ず丈径氏が足を運び目で確かめたうえで取引をスタートするようにしている。フレッシュだけど落ち着きがあり、食前、食中、食後…どんなタイミングでも楽しむことができる。その味わいを以て、長きにわたり日本酒ファンにとっての「憧れの銘柄」という立ち位置を維持し続けている。 (関 友美) |
酒蔵 イラスト |
![]() (加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 王祿 丈径 溪 意宇 陣幕 久五郎 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 島根県松江市東出雲町揖屋484 |
地図 |
|