銘柄: 100人の唎酒師
※常温で販売されていたので、冷蔵で流通したものとは異なるかもしれません。
大衆的な親しみやすいお酒を作る蔵というイメージが強い沢の鶴。彼らが本気で作ったお酒ということで興味を持って購入。
生酛造り×生原酒というキーワードにはついつい心躍らすものがあります。
ただ、お店の問題でもありますが生原酒なのに常温で陳列されていたのには一抹の不安を感じつつ。(パッケージにも未開栓ならば、常温保存可能とありましたので、あくまで沢の鶴の持つテクノロジーがそれを実現可能にしているのかもしれませんが。
家に帰り、いざ試飲。
やはりというかなんというか、老香ともいえるような強めの米の香りがしていました。所謂、剣菱のような灘の酒に多い香りですが、生酛造り×生原酒というワードから(筆者の勝手なイメージですが)想起されるフルーティな感じとは少し違うような印象。
味自体はコクがあって、お米のふくよかな味わいが感じられながら、強めの酸のニュアンス、生原酒特有のアルコール度数の強さからくる辛口な味わいがする、オーソドックスな灘の酒という印象。なので、コレはコレで悪くは無い。
雪冷え〜冷でもいいですが、温燗くらいでおでんなんかと合わせても良さそうな感じ。
悪くは無いのですが、灘の大手酒造メーカーのお酒、という枠から大きく逸脱したような感じはなかったのでこの点数です。(筆者がフルーティで甘酸っぱいようなお酒が好きなので、それもありますが。)
おでんや、鍋をつつきながら、2000年代のJPOPを聴く時にあると嬉しいかも、そんなお酒でした。
特定名称
特別純米
原料米
山田錦
酒の種類
無濾過生原酒 生もと
テイスト
ボディ:重い+1 甘辛:辛い+1