創業は江戸中期の寛政年間。「義侠」は、明治時代に米の価格が高騰した際に、小売商に対して採算度外視なのにも関わらず、酒の値段を上げなかったことに由来している説あり。そんな雄々しいイメージが浮かぶ銘柄だが、「義侠」はその名の通り、がっしりとした体躯を彷彿とさせる、力強い純米系の日本酒である。 限られた酒蔵しか入手できない兵庫県・東条特A地区産の山田錦を贅沢にもほとんどのラインナップに使用し、酒米の個性を余すことなく生かす酒質を追求。吟醸香のような香りは一切求めずに、アルコール度数も酒質も軽快な日本酒が主流になってきている昨今においても、時代に迎合することなく今日まで濃醇な日本酒を貫いている。 この蔵の真骨頂は、蔵内で低温熟成したヴィンテージだろう。複数の5年以上寝かせた熟成酒をブレンドした純米吟醸酒「妙」を筆頭に、3年以上熟成の純米吟醸酒・中汲みのブレンド酒「慶」など、いずれも丸みを帯びた米の複雑な旨みが特徴。旨みを引き締めるほどよい酸味も心地よく、ちびちびと少しずつ味わっていると、さまざまな味わいが味蕾に広がり豊かな気持ちになる。日本酒の奥深い世界を飲むたびに教えてくれる一本だ。(山内聖子)
義侠のクチコミ・評価
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義侠 ( ぎきょう ) 縁 ( えにし ) 特別純米 720ml / 愛知県 山忠本家酒造【 5566 】【 日本酒 】【 父の日 お中元 贈り物 ギフト プレゼント 】














義侠 ( ぎきょう ) 泰( やすらぎ ) 純米大吟醸 720ml / 愛知県 山忠本家酒造【 5559 】【 日本酒 】【 要冷蔵 】【 父の日 お中元 贈り物 ギフト プレゼント 】












義侠の銘柄一覧
銘柄 |
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あそび(遊)原料米:山田錦、精米歩合:40%、アルコール度:16~17% |
純米吟醸 生原酒40%原料米:山田錦、精米歩合:40%、アルコール度:17~18% |
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若水原料米:若水、精米歩合:60%、日本酒度:2、アルコール度:17~18% |
純米原酒 滓がらみ 五百万石原料米:五百万石、精米歩合:60%、アルコール度:16~17% |
義侠の酒蔵情報
名称 | 山忠本家酒造 |
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特徴 | 江戸時代中期の1789~1801年(寛政年間)に創業。代表銘柄「義侠」の名は、明治時代に小売商と年間契約を結んでいたが、原料が高騰したことで同価格では採算がとれないにも関わらず、契約を守って安値で売ったことから贈られたもの。 蔵は一級河川の木曽川が流れる愛知県愛西市にある。蔵元は10代目山田明洋さん、11代目は昌弘さん。徹底的に米にこだわり、使用するのは最高峰と評価される兵庫県東条産特A地区の「山田錦」。米の旨みを十分に表現した酒は、骨格がしっかりとした厚みのある味わいで日本酒ファンを魅了する。 熟成に適した酒質に重きをおいて酒造りを行ない、敷地内には幾棟もの貯蔵蔵があって長期熟成酒をそろえている。その深みのある味わいには定評があり、マニア的なファンも多い。 10代目は「義侠」が次々と金賞を受賞していた時代に、金賞狙いの酒造りに見切りをつけ、「飲んで旨い酒を造る」と宣言。自らがめざす究極の酒造りを行なうため、石高を大幅に落としてまで全量純米仕込みに舵を切った。香りを求めず、酒が本来もっている色を残し、芯のあるどっしりとした旨み、しっかりした酸の酒はダイナミックな風格を感じさせる。(八田信江) |
酒蔵 イラスト |
![]() (加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 義侠 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 愛知県愛西市日置町1813 |
地図 |
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