黒龍 いっちょらい 1.8
製造 2025年1月 開栓 4月3日
「キクヒメコクリュウマスイズミ」
酒の先輩が教えてくれた呑むべき北陸の酒。
逸品が黒龍ブランドだった頃、
「一端の酒呑みを気取るなら黒龍を呑め!
逸品やいっちょらいで十分ウマい」
スーと透明感がある落ち着いた香りは、
いつも丁寧に引かれたおいしい出汁に感じる。
やさしい和三盆の甘味はとても控えめ。
サラッとした含みにキリーと苦味。
含むうちに澄み切りやがてキリキリ。
スキッとのど越し、一線を引くような余韻。
お燗はお粥の香り、
冷酒よりもアル感がわずかに立ち上がるが
ぬる燗がしみじみ旨い。
垂れ口や八十八号は
「黒龍の中では‥‥」の枕詞が付くが、
このアル添の方がむしろ味わいの交差点。
単に価格からのお奨めと思っていた酒が、
黒龍のスタンダードだと分かるのには
もう少し時を要した。
呑めば分かると言った先輩、
あなたはイノキか。
この酒を呑めば どうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば酒はなし
踏み出せば その一杯が酒となり その一皿がアテとなる
迷わず呑めよ 呑めば分かるさ
取扱店にて 税込2,860円