滋賀県高島市に蔵をかまえる上原酒造の代表銘柄「杣の天狗(そまのてんぐ)」。蔵がある自然豊かな山々に囲まれた景色のなかから、きこり(杣夫)をイメージして命名されたそう。契約農家からの山田錦を100%つかって醸されたお酒で、全国で数えるほどの蔵にしか残っていない伝統的な木槽天秤しぼりという方法でつくられる。1862年に創業した上原酒造は「旨口」の酒をつくる蔵元として知られており、米の旨みやコク、甘みを残しながら喉ごしのよい味わいの酒をめざす。余計なものは一切いれず、酒蔵内に自然の酵母を温度操作のみで育成して仕込む、伝統的な酒造りを行う蔵元だ。山廃仕込みがメインだが、「杣の天狗 純米吟醸 うすにごり 生原酒」は速醸造りで醸される。フレッシュな酸味と米の優しい甘みが口いっぱいに広がり、上原酒造のなかでも人気の1本だ。
杣の天狗のクチコミ・評価
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杣の天狗の銘柄一覧
銘柄 |
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杣の天狗 純米吟醸 うすにごり 生原酒 |
杣の天狗 純米吟醸 木槽天秤しぼり 生原酒 |
杣の天狗の酒蔵情報
名称 | 上原酒造 |
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特徴 | この蔵では、もろみを搾る上槽の工程では、石をおもりにして木製の槽(ふね)を用いている。「天秤搾り」や「はね木搾り」と呼ばれる方法だが、この部分では戦前、いや明治時代や江戸時代にもさかのぼる酒造りの光景を、いまだに蔵内で見ることができる。そのほかにも山廃や酵母無添加、さらには木桶による仕込など、いにしえの酒造りをさまざまな形で実施している個性的な酒蔵である。 酒質の方も酸味をしっかりととり込んだ、重厚かつ複雑な味わいのあるスタイル。古典的な味わいの日本酒というよりは、むしろ最近の自然派ワインにも通じる風味を感じさせる。ヨーロッパを筆頭に海外でも評価が高まっているのは、その表れでもあるといえよう。 西日本では数少ない復活米「亀ノ尾」を使っている蔵で、「亀亀覇(カメカメハ)」の銘柄で出荷されている酒も、酸の効いた旨口型の酒質で独創性がある。(松崎晴雄) |
酒蔵 イラスト |
(山本浩司氏撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 不老泉 亀亀覇 風の舞 寿扇 杣の天狗 奥琵琶湖 御家ごろし クレオパトラのわすれもの 百笑の夢 旨燗 梅花泉 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 滋賀県高島市新旭町太田1524 |
地図 |
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