社長の松井宣貴さんは、平成18年に下野杜氏の第一号となった蔵元杜氏。全国新酒鑑評会で何度も金賞を受賞する実力の持ち主だ。つくりを見せてもらったが、蔵人さんは「お手伝い」という感じだったので、ほぼ一人で酒づくりをしているといって良い。麹、酒母、仕込み、搾り、すべてにわたり、松井社長が手塩にかけて醸した酒は、びっくりするほどやわらかく優しい。「できちゃった酒ではなく、設計通りの酒をつくりたい。自分の思い描いた酒にはまだまだ遠いですが」この夫を支える妻・真知子さんも、日本酒業界ではちょっとした有名人。三船美佳似の美人ということも手伝って、マスコミに取り上げられることも多い。美味しい酒のために、夫唱婦随で助け合う心が、しみじみと伝わる良酒である。
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