白老 2021BY千本錦 純米吟醸うすにごり生酒
甘味は強く、アルコールで甘味がコーティングされている感じ
おりによる炭酸が心地よくて、すいすい飲めてしまう。そこまで麹・米臭いとは思わなかった。
スペック
原料米:広島県産千本錦
精米歩合:55%
度数:16~17度
日本酒度:+2
酸度:1.7
アミノ酸度:1.2
澤田酒造㍿(愛知県常滑市古場町4丁目10番地)
https://hakurou.com/
嘉永元年1848年創業
白老の由来
「白」:初代の澤田儀平冶が「よりよい原料を丁寧に扱い、米を白くなるまで磨く」という「美しさ」の意味を込めて
「老」:「延命長寿と老成した技」という意味
仕込み水は知多半島丘陵部にあたる新水谷の伏流水を用いる。知多半島は雨量が少なくて困ることもあるそう。
かつて、明治時代に知多半島の酒造家で組織した「豊醸組」(現在の半田酒造組合)では、澤田酒造の蔵に豊醸組醸造試験所を設け、お酒の腐造を防ぐ画期的な酒母づくり方法を開発された。これは腐造防止に大変な成果を上げ、全国の酒造家が訪れることになり、これが今の「速醸」の礎となった。酒母造りは時代とともに菩提酛、生酛、山廃酛、速醸酛、高温糖化酒母、酒母無し仕込みへと変遷していく。
「常滑市」
日本六古窯の一角(越前焼、瀬戸焼、常滑焼、丹波焼、信楽焼、備前焼)
「千本錦」
山田錦を広島の風土に合うように改良したもの
中生新千本を母、山田錦を父として掛け合わせたもの
適度な速度で糖化が進行し麹造りに時間をかけるので、その分、吟醸香の香りが高くすっきりとした味わいになる。
なお、広島県では千本錦お誕生と生産により、三大酒造好適米の系譜ともに雄町系、山田錦系、八反系を生産すうる。