稲とアガベ酒造のお酒。酒屋大賞で銅賞を受賞した酒蔵なので気になって購入した。スペックは精米歩合90%でホップが入った「その他醸造酒」である。香りは日本酒の香りとビールのような香りが混ざっており、お世辞にも良いとは言えない。ファーストタッチは微炭酸があり、ホップの香りが鼻に抜ける。中盤は米の甘みが出て、最後はビールのような苦味と余韻を残して消える。後味のホップ感のせいで水のようにスイスイと飲み進められず、盃が止まる。日本酒にある米の旨みやコクを求める人には勧めないお酒。どこの層に向けて作られたもので誰がこのお酒にハマるのか、ニーズがよくわからない。ただし、アンバランスさはあるものの、日本酒で言うアルコール感は全くなく、完成度?は高い。問題点は価格で、四合瓶で2300円する。怖いもの見たさで買う値段ではない。これが1800円台であれば、面白いお酒として受け入れることができたかも知れない。やや酷評気味になってしまったが、こういった新しいものへチャレンジし、高いレベルまでまとめてきた酒蔵さんへは賞賛を送りたい。
特定名称
純米
酒の種類
一回火入れ
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通