純米ひやおろし。
清涼感のあるスッとした香りの中に軽くセメがいます。上立ちは意外にも夏酒のような爽やかさですが、含んでみるとこれがひやおろしだということがとても良くわかります。米旨味がしっかり搾り出された米ジュースなお酒をベースに、ぐっとコクを増して少しだけ瀞みをつけた感じの、まさに赤武の純米ひやおろしです^ ^ 最近はひやおろしと言いながら単に冷蔵していただけのような、ひと夏越えたくらいでは何が熟成したのかまるでわからないお酒もありますが、これは赤武の純米酒にある程度の温度帯で適度な熟成をかけたらこうなるんだろうな〜というのがとてもわかりやすく表現されています。
4日目。
ちょっと酸っぱくなってます。白麹みたいな酸っぱさと言うと大袈裟ですが、そっち系に振れてる感じがします。芳ばしさも併せて、山廃的にも感じますね。そんなわけないのになぁ^^;
6日目。
赤武らしいフレッシュ感が内包されたひやおろし…という口開けの感じからスタートして、途中に感じた山廃っぽいのも含めて徐々に落ち着いていった結果、ひやおろしのどっしり感を表現したお酒に成りました。それでも赤武だと感じさせる「らしさ」が流石です。結果的に赤武は素直に搾ったままの方が旨いとは思いましたが、ひやおろしとはこういうことですよーという見本のようなお酒になっているので、とても楽しく勉強になる一本でした^ ^