新政 No.6 S-type 2024
上立ち香は洋ナシや乳酸を思わせる。
口に含むと少しのガス感。
やはり生酛らしさはあり、上品な甘味と比較的強めの酸味がまず広がっていく。
そこに程よい渋み、木桶からくるウッディな味わいが深みを与えている。
アルコール感も程よくあり、それが美しいキレに繋がっている。
白ワインのようでもあるが和のテイストも感じられる。
X-typeはもはやナシジュース感すらあったが、本品は日本酒感を残している。
これはこれでまた素晴らしい。
軽さはありながら重層的な味わいで、十分な満足感を与えてくれるのはさすが新政といったところだ。
定価的にはいうほど高くないのがまたすごい。
個人的にはXの方が若干好みではあるが、なんというか、素人には文句のつけようがない最高のお酒である。