天保元年(1830)創業の老舗酒蔵。醸造蔵の内部は、ステンレス張りの冷蔵庫のような仕組み。冷蔵・冷凍倉庫が並ぶ焼津という土地柄、その技術を応用したものという。酒米は特A地区に指定される兵庫県加東市東条町産の山田錦。さらに3か所の田んぼで収穫された酒米のみによる3種類の酒の仕込みも開始。ワインと同様にテロワールを追求している。白桃やマスクメロンなどのような香りと奥深い味わいが特徴で、鮮魚と相性がいい。「磯自慢 大吟醸純米 エメラルド」は時間の経過とともに香味が変化。
- 日本酒ランキング 55位
- 静岡 日本酒ランキング 1位
磯自慢のクチコミ・評価
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ばんない
4.5磯自慢 特別本醸造
2022.05製造
ばんない待望の磯自慢の登場です。
購入は新職場地域の新規開拓店にて。日本酒好きの上司の紹介で仕事後に一緒に訪れました。
ここがとんでもないお店でして、まさかの十四代特約店。他に新政、飛露喜、田酒…etcとズラリと有名銘柄を扱っているという神店ではありませんか。転勤サイコー。
冷蔵庫を見ながら「オイオイ…マジかよ…」とひとりボヤく中で飛露喜より目に入ったのが磯自慢でした。福岡市内では取扱いがない銘柄でありまして、私も何度ポチろうと思ったことか…。まさかの出会いに感動っ!!とりあえず最初ということで特本をチョイス!
帰宅し我慢できずに開栓です!!
【スペック】
○使用米
兵庫県産特A地区東条産新米 特等山田錦
○精米歩合
掛米60%、麹米55%
○使用米酵母
New-5(静岡伝統酵母)
○アルコール度数
15度以上、16度未満
【味わい】
○温度帯
花冷え→冷、熱燗→人肌
○香り
アルコールとレモンのような柑橘系の香り。
○含み
滑らかな口あたりから、ほんのり甘味とマイルドな酸味。
○中盤
お米の香りと旨苦味。香りの広がりが素晴らしく華やかな。あー、ちょい辛口寄りです。
○余韻
喉を通すと、反り立つようなビター感が一気に立ち上がったのちに徐々に落ち着いていきます。引き際は滑らかでありながらソフトです。
【甘辛】
ちょい辛
★総評
鍋島のピンクラベル特別本醸造と双璧をなす味わいの一本。
鍋ピンクは比較的甘口寄りですがこちらは辛口。それでありながらも余韻までアル添感を感じさせない素晴らしい仕上がり。
特に中盤から余韻までの口中での味わいの広がりが素晴らしく、私的にブラインドで飲まされたら「大吟醸ですか?」と聞いてしまいそうな出来栄え。
アル添だから…とか、特別本醸造なんて…という外野のガヤを一掃するような出来栄えに蔵元さんの「この特別本醸造だけにしか表現できない世界がある」という意気込みが感じられます。
私的適温は冷。この温度帯では明鏡止水のようなただただフラットな世界観の味わいが感じられ、正直近頃飲んだ中では圧巻の出来栄え。マジすげー(・∀・)
十四代、ポイントゲットのその日まで通います。
今宵も素晴らしい磯ライフを。特定名称 特別本醸造
原料米 山田錦
テイスト ボディ:普通 甘辛:辛い+1
2023年3月24日
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磯自慢が購入できる通販
磯自慢の銘柄一覧
銘柄 |
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大吟醸 一滴入魂原料米:山田錦、 精米歩合:45%、 日本酒度:5、 酸度:1.1、 アルコール度:16〜17% |
大吟醸 愛山 グラッパ原料米:山田錦、 精米歩合:50%、 アルコール度:16〜17% |
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大吟醸 水響華原料米:山田錦、 精米歩合:50%、 日本酒度:6、 アルコール度:16% |
吟醸 生原酒 山田錦原料米:山田錦、 精米歩合:50%、 日本酒度:6、 酸度:1.2、 アルコール度:17〜18% |
特別本醸造 秘蔵寒造り原料米:山田錦、 精米歩合:55%、 日本酒度:5、 酸度:1.1、 アルコール度:16〜17% |
本醸造 寒造り 生貯蔵原料米:キヨニシキ、 精米歩合:65%、 アルコール度:16% |
純米大吟醸 ブルーボトル原料米:山田錦、 精米歩合:40%、 日本酒度:4、 酸度:1.2、 アルコール度:16〜17% |
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大吟醸28 ノビルメンテ原料米:山田錦、 精米歩合:28%、 |
純米吟醸 秘蔵寒造り原料米:山田錦、 精米歩合:50%、 アルコール度:16〜17% |
特別本醸造 生酒 原酒原料米:山田錦、 精米歩合:55%、 日本酒度:6、 酸度:1.2、 アルコール度:18〜19% |
中澄 大吟醸原料米:山田錦、 精米歩合:45%、 日本酒度:6、 酸度:1.1、 アルコール度:16〜17% |
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本醸造 駿光の雫原料米:山田錦、 精米歩合:65%、 日本酒度:5、 酸度:1.2、 アルコール度:15〜16% |
磯自慢の酒蔵情報
名称 | 磯自慢酒造 |
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特徴 | 静岡の気候と水に合った「静岡酵母」が開発され、昭和50年代後半から、一大銘醸地となった静岡。この静岡酵母を試験醸造から取り入れ、いち早く大吟醸をつくったのが、礒自慢酒造だ。しかし、当時はまだ級別制度が全盛で、吟醸酒など市場にない時代。とにかく売るのには苦労した。それでも寺岡洋司社長は、自ら営業に出かけたことは一度もない。 そのうち磯自慢の旨さに感動し、「ぜひ取り引きしたい」と申し込んでくる酒販店がふえはじめ、コツコツと信頼関係を築いては、販路を広げていった。だから今でも特約店は地元焼津を除いて全国で45店だけ。徹底して問屋は通さないし、デパートにも置かない。平成4〜5年に新築した蔵は、吟醸づくりに特化して設計。製麹時間は、通常48時間のところ、なんと本醸造でも50時間以上、大吟醸だと80時間もかける。 磯自慢が本醸造でも吟醸香がするのは、この麹づくりにも秘密があったのである。「他の蔵を見たことはないし、興味もない。うちの蔵とは条件も違うし、めざす酒も違いますから」。味もつくりも孤高の銘酒なのである。(江口まゆみ) |
酒蔵 イラスト |
![]() (加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 磯自慢 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 静岡県焼津市鰯ケ島307 |
地図 |
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