雄町100% 純米 無濾過生原酒 緑瓶。
御高齢の蔵元杜氏と奥様の2人だけで造るお酒は仕込みも少なく、今年はタンク2本の純米酒だけとか。この緑瓶は2本目の方。まぁ分かりやすく黄色い液体。冷酒のまま含んでみると、煮干の出汁っぽい香りと少しのアルコール感。酸も強め。カラメル的な甘味もありつつ、ハッキリ舌先にピリッと来る辛味もあるお酒です。そして何と言ってもしっかり雄町の米旨味。今年3月のお酒ですが、十分に熟成されたお酒の貫禄があります。燗につけると更に力強く旨味が膨らみます。酸の主張も印象的。初めてお店で飲んだ時にはまだ経験も浅く、唯々圧倒されたのを思い出します^^; コレですね〜!記憶の中の旭若松そのものです。
4日目。
飛び切り燗で。シャープな酸が主張します。軽いアルコールと共に鼻から抜けていくのが何とも良い感じで、日本酒をやってる気分に浸れます。ジワーッとくる旨味。甘味の存在感も温めることで増しています。甘くて旨い燗ですね。それでいてしっかりキレる。冷ましていくのも楽しい。温燗でも良し。
6日目。
今日も熱めの燗で。程よく甘くてしっかり旨味があって酸も効いています。生酛のようなコクに繋がっていく酸のイメージではなくて、スッキリと後半の辛味とキレを立たせるような酸。旨いです。
9日目。
一杯だけ冷やで。軽いアルコールが立ちます。含むと熟成感のある甘い芳ばしさと共に旨味が押し寄せます。これはこれで飲み応えじゅーぶん。でもやっぱり圧倒的に燗が良いので、今日も飛び切りで^^; くぅーっ!やっぱ旨いわ。ググッと押し寄せて、スーッと引いていく。生酛や山廃とはまた違う熟成感のある速醸の燗酒として、ここまでのお酒はなかなか無いかも。
と…とうとう廃業されるという話が出てますね。残念です。間違いなく熟成に向く酒質だと思うし、今あるのを買っておこうかな…でも中々値の張るお酒やし…うーむ。
特定名称
純米
原料米
雄町
酒の種類
無濾過生原酒