一白水成 純米吟醸 美郷錦
今年の3月に発売された一白水成のピンクラベルです。うーん、やっぱり美郷錦は難解ですね。フルーティーさはあるものの、酒の本体がなかなか見えてこない。まるで蜃気楼を見ているかのようです。口に含んでも、しっかり味わおうとしないとスルリと逃げられてしまう。そうこうしているうちにブラックチョコレートを食べたときのようなビターな苦みがやってきて、一白水成らしいキリッとした辛さでキレていきます。それが次の一杯、もう一杯と続いていくのですが、何度やっても交わされてしまいます。
お正月に飲んだノーマル純米吟醸の生酒(槽垂れ)は、もっとオラオラ感が強くてわかりやすかったのですが、こちらは綺麗にまとまりすぎていてちょっと薄っぺらく感じました。少し温度を上げると角がとれてまろやかになりましたが、期待していたほどではありませんでした。
評価は星2つとしました。寒い時期ではなく、今ぐらいの時期に飲めばまた印象は違ったかもしれませんが、そのときの僕の口には合いませんでした。
特定名称
純米吟醸
原料米
美郷錦
酒の種類
一回火入れ
テイスト
甘辛:辛い+2