【春鹿 超辛口 純米酒】
古都・奈良の伝統技術「菩提酛」を今に伝える、春鹿を代表する一本。ただ「辛い」だけではない、その奥深い表情に心打たれました。
色合い: クリスタルのように透き通った清らかな佇まい。
冷酒(7°C): ひと口含むと、超辛口らしいキレの良さの中に、みずみずしい和梨や巨峰のような果実実が顔を出します。その飲み口は、まるで「ゴムハンマー」のように厚みがありつつも、決して冷たくない温かみを感じさせます。喉を通り抜ける瞬間の潔さは、まさに芸術品です。
温度が生む魔法(17°C前後): 酒が呼吸を始めると、菩提酛由来の「蒸したてピーナッツ」のような芳醇な香りが広がります。冷酒では隠れていた旨味と、心地よいアルコールの刺激が調和し、どっしりとした「酒骨」が姿を現します。
和牛とのマリアージュ: ステーキやしゃぶしゃぶの脂を、これほどまでに美しく受け止める酒があるでしょうか。温度が上がるにつれて際立つ乳酸の酸味が、和牛の濃厚な脂をさらりと洗い流し、次の一口を誘います。
ラベルに刻まれた**「酌不尽、吞不変」**。伝統を繋ぐ酒造の情熱が、その一滴一滴に宿っているようでした。
特定名称
純米
テイスト
ボディ:重い+1 甘辛:辛い+2