「甲子 純米大吟醸 生 雄町」
皆さんの思う「良い酒屋」てどんな酒屋でしょうか?
レア物たくさん置いてる酒屋?
店員さんが親切な酒屋?
酒の知識が多い酒屋?
人それぞれ解釈の差はあると思いますが、
自分が思う良い酒屋とは、「酒愛」に溢れた酒屋。
今日はそんな滋賀の酒屋、タカツ酒店で購入したコレ、千葉の甲子。
犬「パイン的なヤツありますか?」
主「あ、コレですかね。ただしパインはパインでも完熟パインです。」
犬「買うです。」
主「滋賀で言うなら三連星の赤とかに近いですかね。笑四季さんはちょっと酸が少ないんですわ。滋賀の酒は流行りっぽいのは少ないんですけどねぇ。あ、不老泉の山天なんかは系統がちゃいますけど今年のはすんごいええデキですよ。あ、あとねー…」
犬「りょ、了解です。山天も買うです。」
知識が多いから良い酒屋、とは自分は思いません。
酒愛に溢れた酒屋さんにはそんなこと当たり前なんです。
酒愛に溢れた酒屋さんはこちらの言うことに対して、知識の中から好みの一本を探す最大限の努力をしてくれます。
一本の酒の欠点をけなすより、その酒の長所を理解してもらうことに労力を割きます。
そしてなにより、売ることよりも客とのコミュニケーションを大切にします。
あくまでも個人の感想です(笑)。
そんな酒屋で購入した甲子 雄町。
はたして、そのお味は完熟パインではありませんでした(笑)。
亀のCEL-24のほうが3倍くらいパイン。
パインていうか正統派のバランス旨酒。
嫌みでない甘味とともにすっと入ってきたかと思うと、フワッと旨味が膨らみ、すかさずキュッと酸が後処理。
流行りに走りすぎない好印象な酒。
なにげに千葉の酒はお初でしたが、滋賀ではあまりお目にかからない良き酒でした。
パインじゃなかったとかどうでもええのです。
なにより店主が自分のために勧めてくれた酒。
それだけで飲む価値があるというものです。
ちなみにここタカツ酒店の酒、直射日光が当たるわけでもないのに一本残らず全て遮光フィルムで包装し、お手製の写真付きラベルを瓶首から掛けてあります。
これを愛と言わずしてなんというのか?(笑)