國権 純米生原酒 垂れ口 1.8
製造 2025年1月 開栓 3月3日
福島生酒まとめ買い、続いて南会津の国権。
もう随分と昔のことです。
会津の居酒屋で福島の酒を試し飲み。
飛露喜は売出し中、冩楽廣戸川はひよっ子、
楽器さんは何それ?の頃です。
その中で一番感銘を受けたのが、
会津娘と国権の普通の火入れ純米酒の燗酒。
静かな湖の様に奥深く澄んだ香り。
バナナのような桃のような、
香り立たず熟してもいない不思議な落ち着き。
やさしい瓜系の甘味に程よい苦味と渋味が
じんわりと染み出し、苦味走った甘味。
ふなくちの粗さと生原酒の力強さを
少しトロミのある含みの中に確かに感じるが、
取り込まれているように暴れることはない。
日々、味わううちに少しずつ膨らんできて、
クセを適度に残しながら調和してきます。
のど越しキリッと渋苦を細く残すキレ。
冷やも面白いが燗はすべてを丸くする。
飛び切りでさすがの17度を感じるが、
以下なら何でもの広い守備範囲。
米旨に酸味の効いたほわほわの含み。
日本酒度+2だが、それ以上の辛口に
感じて飲み飽きることはありません。
取扱店にて 税込3,300円