物を失くしがちな一方で、失くしさえしなければずっと使う。(最近、一番大事なネックレスとピアスを無くし、見つからないのでずっと悲しい。)
大学時代に買ったスカートをまだ着るし、当時の彼がくれたネックレスもまだ持ってるし、20代の時に50代の悪いオジサンに買ってもらったグラスを、未だに使っている。
さすがに、最後のヤツはいい加減に処分しようと思いながら、ずるずると飲み比べの時には出してしまう。だって、キレイなんだもの。
じゃあ、もっとキレイなのを買えばいいか、と、最近ひとつ手に入れた。脚がついたひねったデザイン。
わー、キレイ。
きらきら。
……。
でも、ちょっとしか入らないな……。
実は、家飲みで一番活躍してるぐい呑みは、スーパーで梅酒を買った時のおまけでついてきたもの(梅酒も好き)。
量ったら150mlは入るので、そりゃーたくさん飲みたいから指名No.1になる。タダでウチに来たのに。他の子たち、ごめん。
悪いオジさんにもらった桜の描かれたグラスは処分して、タダの子と、上から覗くと丸く月が浮かぶ作家物のぐい呑みと、新人の脚のついたグラスの3つをメインに使うことに。残りの2つは、それぞれ80mlしか入らない。
今日は仕事の山を一つ越えたので、深夜から飲み始める。
いっぱい入る「タダの子」に注ぐのは、さらっと飲める「御代櫻 味わい純米酒 Moon Panda」。ジャケ飲みにも楽しいラベル。
酸味もあるけど、それほど主張してこない。少し大きめのぐい呑みでのんびり飲んでると、まろやかな熟成感が顔を出す。
残りの2つが個性強めなので、チェイサー扱いにしてしまった。一番大きな子に入れて正解。
せっかくそこそこのお値段でキレイなぐい呑みを買ったのに、「量が入る」という理由だけでトップの座を譲らないタダのぐい呑みが、なんだか愛おしくなってきました。
……そして今夜も酔っぱらい。