誰もが青空を見上げた時は、ホッとして優しい気持ちになります。そのような酒をめざして命名したのは、酒蔵の5代目となる藤岡正章社長。このブランドを立ち上げ、自身が杜氏として酒造りを行なうまでのストーリーがあります。 かつて伏見の中堅蔵として「万長」の銘柄で全国に販売していましたが、1995(平成7)年に製造を休止。その間「酒類総合研究所」や他の酒蔵で酒造技術を磨き、2002(平成14)年再出発しました。「万長」の頃には数千石あった出荷量も、この年はわずか28石。クラフトスタイルの小さな設備で丁寧な酒造りに徹し、その名の通りやわらかく澄んだ飲み口の酒が評判を呼んでいます。世界的に著名なDJリッチー・ホウティンがプロデュースする日本酒、「ENTER SAKE」とコラボした製品も造られています。 製造しているのは全量純米規格で、業務用に専門酒販店を通して販売する1.8ℓ(1升瓶)以外は、すべて500mlサイズのボトルに詰められています。 (松崎晴雄)
蒼空のクチコミ・評価
蒼空の銘柄一覧
蒼空の酒蔵情報
名称 | 藤岡酒造 |
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特徴 | 藤岡酒造(ふじおかしゅぞう)は1902(明治35)年、初代藤岡栄太郎氏により京都市東山区にて創業。1910(明治43)年に伏見に製造場を移し、1918(大正7)年に現在の地に製造場を新設した。一時は八千石もの生産量を誇ったという。しかし、1994(平成6)年三代目の急死が引き金となり酒造りを休止することに。しかし、五代目藤岡正章氏が、共に東京農業大学で学んだ十四代で知られる高木氏の酒を飲み感動したことで、2002(平成14)年に酒造りを一新して再開した。「良い酒は必ずや天に通じ、人に通じる」という代々藤岡家に伝わる家訓を信念にし、この信念の元蔵元自らが杜氏となり、全てのお酒を手造りにて醸している。造るお酒は純米のみで、純米酒から純米大吟醸酒まで全てのお酒を、同じタンク・同じ手間のかけ方で醸造しているこだわり。リニューアルした銘柄は、空一面の青空を見上げると心爽やかで穏かな気持ちになれるように、飲んだ人がホッとできるようなお酒を目指し「蒼空」(そうくう)と名付けられた。特徴的な透明なボトルはベネチア製のスプマンテ用の500ml瓶を採用。蔵には併設されたBar「えん」があり、醸造施設を見ながらきき酒を行うことができる。 |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 蒼空 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 京都府京都市伏見区今町672−1 |
地図 |
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