※本レビューは1個レビューで2本のレビューです。
左:鍋島 純米吟醸 山田錦 火入れ(黒瓶)
2020.02製造 鍋島12本目
右:鍋島 純米吟醸 山田錦15° (試験醸造品)火入れ(緑瓶)
2019.12製造 鍋島13本目
さて、夜勤明けの今夜は愛しの鍋島飲み比べやっていきます。一見、2本とも通常の山田錦の鍋ちゃんのようですが、ちょっと違うのわかりますか?左の黒瓶は通常ラインナップのパープルラベルの火入れで、右の緑瓶のパープルラベルは全国でも限られた特約店にしか卸されていない試験醸造品の山田錦、通称「鍋島 純米吟醸 山田錦15°」です。通常の山田錦はアルコール度数が16°ですが、この試験醸造品は15°となっており、ガス感も増しているものです。
既に1本飲んだのですが、眠らせておいた一本が残っており、火入れ山田錦との飲み比べ比較をやるのも面白いのではないかと思い企画しました。バカ舌ですが比較レビューやっていきますね笑笑!!2本共、開栓初日のレビューです。
まずは香りから。2本とも香りは同じですが、15°の方が少し香る印象です。
含みます。15°の方は含んだ瞬間チリチリとガス感と旨酸味が。ガス感は風の森にも匹敵するぐらいの感じです。通常山田錦はほぼガス感無しで落ち着いており、ガス感が無い分、旨味と酸味が15°より少し強く感じられます。
余韻です。ここら辺から違いが出てきます。15°は含んだ後から旨酸味がスーーっと続き軽い余韻ですが、通常山田錦は含んだ後から甘味がフワッと顔を出し、アルコール度数が高い分、アル感の嫌らしくない旨辛みが上乗せされるかたちです。
総評としては15°はガス感とアルコール度数が15°とあいまってすごく軽い印象です。シャンパンのようにドンドン飲んでいけます。しかし、軽すぎて味わいに重みがなく物足りない人もいるのかと思います。
一方、通常の山田錦は安定感バツグンのいつもの鍋島さん。シュワシュワガス感や華やかさは試験醸造15°ほどではありませんが、味わいの重厚感は通常山田錦が上です。
どっちが美味しいか?どっちもうまいです笑!通常山田錦は安定感ありすぎですが、試験醸造品の山田錦15°に関しては蔵元のチャレンジングな姿勢を感じることができる1本であり、これからの飛躍を感じさせる1本です。
やはり鍋島は最高!
原料米
山田錦
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通