日本酒を飲み始めてはや20年経ちますが、灘の名酒「剣菱」は未だに愛飲している「熱燗の王様」です。
醸造酒の部類では、間違いなく他と一線を画す名酒だと思う。
呑むなら黒松特選よりも上撰の自然な味が好き。
冬の凍えるような寒空の中、屋台で飲んだ熱燗の剣菱は本当に美味しくて、その思い出が冬になる度にリフレインしてしまう、自分にとってはそんな感慨深いお酒。
ヒレ酒にするとこの上無く至高の味わいに変わる。
他のレビューで「古酒」と表現している方がいましたが、なるほどと思いました。
「みりん」を思わせる独特な芳香と酒の色合い、コクのある濃厚辛口な味わい。
近い味の酒なら「秋鹿」あたりかなと。
アルコールが16.5%とやや高めなので、少し温めて飛ばしてやると芳香と味わいが際立って、飲みやすくなると思います。
40〜45度程度のぬる燗が人気ですが、私的には60度の熱燗でも全く問題無いかと。
お鍋とかおでんとか、暖かい料理には何でも合うと思いますが、夏場の暑い時期にやるのはちょっとくどいかも。
呑む季節を選ぶお酒かな…?
とにかく寒い日に燗でやる、そのために存在するお酒だと思う。
一周回ってこの酒が恋しく旨いと感じたなら、それは「通」の仲間入りでは無いかと思います…いや「オッサン」かな(笑)
特定名称
本醸造
テイスト
ボディ:重い+2 甘辛:辛い+1