「義侠 純米原酒 60%」
新年二発目はコレ。
義侠ふたたび。
以前、京都の変態大将の店で飲んだ義侠。
ほぼ覚えてないのでリベンジです。
開栓。
香りは冷えた状態ではよく分からない。
一口。
あー、バランス良きヤツ。
良い意味で飛び抜けた特長の無いヤツ。
リンゴ的な甘味、程よい酸味。
スパン!とキレて後を引かない男前な酒。
いわゆるグビグビいけるヤバめのヤツです。
ちょっと長野の大信州を思い出します。
そして冬キャン。
その後の顛末。
飛びそうになるテントをなんとか捕獲し、ほっと一息ついたのが朝6時半。
すでに雨風はほぼ収束。
コーヒーを飲みながら、あれ?コレ釣りできんじゃね?
と、さっきの悪夢をもう忘れてる犬。
本来なら釣りせず、嵐が来る前に撤収する予定だったのだ。
湖は目の前、徒歩で2歩。
よし!イクか。
準備を済ませ、7時に出漁だ。
ビワマスは沖の水深40mから80mくらいの所で、ゆっくりルアーを曳きながらやるトローリングという方法で狙う釣り。
ほぼ凪になった湖面を30分ほど快調に漕ぎ進んだ頃。
ふと嫌な予感がして岸の方を振り返り、青ざめる犬。
山の上に、天まで届くぶ厚い鉛色の雲。
ヤバい
ツレに即座に岸に向かうよう告げ、全力で帰還準備。
説明してる暇はない。
岸方向にカヤックを向け漕ぎ始めた瞬間、ゴーっという音と共に真正面から這ってくるような風。
湖面をこっちに向かってやってくる不気味な灰色の波。
死ぬかも
ちらっと、頭をよぎる。
岸まで約2km。
GPSの速度計はマジ漕ぎで1.2km/hをさしている。
ヤバい、もたない…
この風速の中、全力で漕ぎ続けるのは経験上30分くらいが限界。
休んで手を休めると沖に押し戻されるのだ。
もしもの時のため防水ポーチにスマホを入れ、電話番号110を表示しておく。
すぐ押せるように(海では118)。
必死に15分ほど漕いだだろうか。
風向きが変わり始めた。
西の風が南西の風に変わり、なんとか速度が出せるようになってきた。
30分後、ようやく岸に着いた二人。
ツレの顔は青ざめたまま。
後ろではザバザバと白波立っている水面。
琵琶湖をナメてました。
完全なる判断ミス。
あの凪は嵐の狭間。
風の吹き始めから荒れ出しまでの早さが、琵琶湖は海の比じゃないことを忘れていたのです。
今回はなんとか琵琶湖の悪魔に見逃してもらえました。
気が浮かれていると、ロクなことにならないという教訓。
新しい年に向け気を引き締めろという訓示だと受け止め、今回のキャンプを終えましたとさ。
それにしても、ネタ作りに行ってるとしか思えない昨年のキャンプ。
本来そんな生死をかけたモノでは無いはずなんだけどな(笑)。
でもアウトドアは楽しい。
今年はそんなネタを、もっともっと発信していこうと思ったり思わなかったり(笑)。