maxmorickさん(2019年3月4日)の日本酒「馥露酣」レビュー

馥露しずく 純米吟醸生酒。

馥露酣は大盃の特約店限定酒。その純米吟醸の新酒を袋採りした雫酒がこの馥露しずくになります。

ライチっぽい吟醸香はやや控えめに。一口目から驚くほどスムーズな飲み口。スーッと入ってフワッと膨らむ米旨味はしかし、なかなかにボリューミー。ふっくらと蒸された栗の甘味もあります。何のストレスもなく旨さだけが引き出されて舌に伝わるこの感じ！いやー旨い^ ^ 雑味と感じるものは一切無し。仕込み水の美しさ、柔らかさを感じます。

5日目。
しっかり出ている米旨味に加えて、単体でやると軽く酸を感じます。切れ際には僅かに苦味もあって、このへんのバランスも単体飲みにはいいですね。ところが肴に合わせると酸は全く気配を消し、唯々素直な旨味だけが喉を潤してゆくという、何とも都合の良い変化^ ^ 透明で見晴らしの良い酒質ゆえに感じるスケールの大きさ。キャッチーな造りではないので誰にでもお薦めはしませんが、私にとってはある意味、十四代的な満足感があります。ストックなんかの都合で今回は四号瓶を選びましたが、大失態でした。来年は一升瓶を迎え入れるぞ！いや…まだ買えるかな？