獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分
パイナップルやマンゴーなど、トロピカル・フルーツのような鮮烈な香り。口中も甘さと酸味が縦横に交差しながら、爛熟したイメージがある。 旗艦商品となる「磨き二割三分」と比較すると、華やかさに加えより賑やかな印象があるといえるだろうか。色彩的なイメージに例えると、色の要素もふえてさらに明るい色調を発しているという感じだ。また「二割三分」に比べれば精米歩合では16%の差があるので、味わいも幾分重厚になる傾向はあるが、一瞬味のふくらみは感じられるものの、後口の収まりはタイトで、きれいに収束していく安定感も備えている。 「三割九分」と「二割三分」の2者の比較では、前者が香味のボリューム感と豊潤な飲み口、後者はデリケートな感触とクリアな爽快感。単に精米歩合の差だけではない、キャラクターの違いも感じられる。それぞれどちらを好むかは、飲み手の嗜好に委ねられるといえるだろう。
原料米:山田錦、精米歩合:39%、アルコール度:16%
価格帯:¥1,276 ~ ¥14,300
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獺祭の酒蔵情報
| 名称 | 株式会社 獺祭 |
|---|---|
| 特徴 | いま日本で最も売れている地方銘柄「獺祭」を製造する旭酒造は、山口県のへんぴな山奥にあり、30年前は、杜氏も逃げ出す赤字の弱小蔵だった。それを建て直したのは、現在の会長である桜井博志さんだ。今はバトンを長男の桜井一宏社長に渡しつつ、伴走を続けている。近頃、「獺祭は5万石製造できる近代工場を建ててから、全部機械でつくっている」という話が出回っているが、蔵を見に行けば、それが都市伝説だとわかる。 獺祭の仕込みタンクは小さい。1本3000ℓだ。それがなんと300本ある。1本を10倍の大きさのタンクにして、30本にすれば作業は格段に楽だろう。だが獺祭は、小さな蔵だった頃と同じ酒づくりを変えない。それは麹づくりにも表れている。麹室はたしかに大きく、体育館のようだが、そこにズラリと並ぶのは、昔の麹室においていた麹の箱だ。それを蔵人たちが、人海戦術で手入れしている。 そうかと思えば、遠心分離機や、二酸化炭素マイクロナノバブル装置などの最新鋭機器も導入している。「すべては味のためです。機械の導入は、楽をするためではなく、新しい味へのチャレンジです」と桜井社長はいう。輸出にも熱心で、パリに店舗を持つほか、ニューヨークの郊外にアメリカ工場を建設中だ。(江口まゆみ) |
| 酒蔵 イラスト |
(蔵元写真撮影+加藤忠一氏描画) |
| 銘柄 | 獺祭 旭富士 |
| HP | 酒蔵ホームページはこちら |
| 所在地 | 山口県岩国市周東町獺越2167-4 |
| 地図 |
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