獺祭 磨き その先へ
リンゴとパイナップルを合わせたような華やかな香りと、含んだ際の濃密な味の厚み。「獺祭」製品に共通するこれらの特性を、透明感のある感触を合わせて実現させた最高級品。きらきらとした香味の華やぎはそのままに、後半の澄んだ印象に引き継がれていく。繊細で精緻なタッチの中には、甘さや香りといったわかりやすく人を魅了する要素だけではなく、落ち着いたエレガントな趣きがたたずんでいる。 販売価格3万円という高価な価格帯に見合ったもの、という趣旨で開発された製品だが、従来の精米歩合に準じた価格体系に沿って「二割三分」よりも高度の精米を目めざすのではなく、あくまでも香味の完成度にこだわった意図が伝わってくる。そのポイントは熟成によるものだということだが、それにしても熟成させる前の元の酒の安定した出来があればこそ、実現するものなのであろう。低温で熟成された穏やかな味わいに、他の「獺祭」製品とは微妙に異なる美質が感じとれる。
原料米:山田錦、アルコール度:16%
価格帯:¥38,500 ~ ¥220,000
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獺祭の酒蔵情報
| 名称 | 株式会社 獺祭 |
|---|---|
| 特徴 | いま日本で最も売れている地方銘柄「獺祭」を製造する旭酒造は、山口県のへんぴな山奥にあり、30年前は、杜氏も逃げ出す赤字の弱小蔵だった。それを建て直したのは、現在の会長である桜井博志さんだ。今はバトンを長男の桜井一宏社長に渡しつつ、伴走を続けている。近頃、「獺祭は5万石製造できる近代工場を建ててから、全部機械でつくっている」という話が出回っているが、蔵を見に行けば、それが都市伝説だとわかる。 獺祭の仕込みタンクは小さい。1本3000ℓだ。それがなんと300本ある。1本を10倍の大きさのタンクにして、30本にすれば作業は格段に楽だろう。だが獺祭は、小さな蔵だった頃と同じ酒づくりを変えない。それは麹づくりにも表れている。麹室はたしかに大きく、体育館のようだが、そこにズラリと並ぶのは、昔の麹室においていた麹の箱だ。それを蔵人たちが、人海戦術で手入れしている。 そうかと思えば、遠心分離機や、二酸化炭素マイクロナノバブル装置などの最新鋭機器も導入している。「すべては味のためです。機械の導入は、楽をするためではなく、新しい味へのチャレンジです」と桜井社長はいう。輸出にも熱心で、パリに店舗を持つほか、ニューヨークの郊外にアメリカ工場を建設中だ。(江口まゆみ) |
| 酒蔵 イラスト |
(蔵元写真撮影+加藤忠一氏描画) |
| 銘柄 | 獺祭 旭富士 |
| HP | 酒蔵ホームページはこちら |
| 所在地 | 山口県岩国市周東町獺越2167-4 |
| 地図 |
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