wajoryoshuさん(2024年2月18日)の日本酒「高砂 松喰鶴」レビュー

高砂** 松喰鶴 純米大吟醸 2019BY 生もと 雄町45%
いつもお世話になっている酒販店の熟成秘蔵品を分けていただけた。2018年に木屋正200周年記念に復活させた高砂ブランドだが、おそらくチャレンジ枠的な存在で、それが2021年秋から発売を始めて定番化している而今きもとにつながったのだろう。
瓶詰め後３年以上経っているもののほんのちょいシュポ開栓＆グラス内にもほんの少し気泡ありだが、フレッシュさはなく、かと言って熟成感もほぼない。上立ちは穏やか、辛酸スッキリ、雄町甘は味わいの輪郭に感じる程度、辛苦締めで余韻に生酛酸。山田錦の而今・高砂の違いよりも、雄町のそれはより違う感じ。呑み進めると酸に慣れてきて、甘の輪郭の幅は広がるが、それでも酸優勢、辛は弱まり、苦はエグ味が増してきた。
（２日目）酸は柔らかくなるも甘酸バランスは変わらずで酸優勢、辛苦の存在感は初日と変わらず。而今雄町は女性的な甘旨酒だが、高砂雄町はよくあるどっしり雄町でもなく、スッキリながらも而今にはあまり感じられないミネラル感と生酛酸が醸し出す複雑な味わい。正直ちょっとピンとこなかったので燗につけるも変わらず。