酔楽さん(2023年8月15日)の日本酒「菊鷹」レビュー

今宵の７００回目レビューの地酒は、愛知の「菊鷹 / 山廃 本醸造」です。
言わずと知れた山本さんの置き土産となってしまい、既に生産を終了しているお酒です。
長期低温管理していた大切なお酒で、これから手に入らないと思うとなかなか開けられず今日に至ってしまいました。
お酒の色の濃さは茶色の酒瓶なのであまり判りませんでしたが、５年の歳月を経過していたため、注ぐと思っていた以上に濃い琥珀色になっていて驚きました。
菊鷹独特の酸味が効いた味わいを熟成された円やかな甘味と旨味が包み込んでいます。
長年の歳月を掛けて熟成された複雑な美味しい味わいが折重なっててます。
私の苦手な本醸造特有の舌を刺すチリチリ感は年月を踏んでもやっぱり拭えず残念でしたが、じっくりと一升を味わいたいと思います。
冷ではスッキリと、室温では円やかに味わえます。
明日以降に燗やロックでも味わいたいと思います。

2日目
◎常温でいただきました。
引っ掛かりの無い円やかな味わいでなかなかいいですね。
昨日感じたアル添感が無くなって美味しいです。
◎ロックでもいただきました。
思ったよりも辛味が残りましたが、氷が解けるにしたがって呑みやすくなっていきました。

3日目
常温が美味しかったので今宵も。
甘味と旨味が湧いてきました。
完熟のあんずのような味わいです。
こんなに開栓後に育つとは思いませんでした。
昨日に増して美味しいお酒となりました。
本醸造特有の舌を刺すチリチリ感は皆無です。
やばいな　これ。
どこまで行くのか。

思わず燗でも・・・
味わいは常温に似て美味しいのですが、キレが出てきました。
これはこれでいいなー。

１ヵ月後～
実は４合瓶１本分を取り置きしておきました。
旨味が凄いです。
そして、アル添えの酸味なのか、功を奏していい仕事してます。
取り置きしたかいがありました。