すぎちゃんの冒険さん(2023年7月2日)の日本酒「千歳」レビュー

「ネオトラッド」
兵庫・山名酒造・千歳(せんさい)・愛山・精米歩合60%・乳酸無添加酛・木桶仕込み・一回火入れ・原酒・16度
▼これは北海道の千歳(ちとせ)ではなく兵庫の千歳(せんさい)。実は初代・千歳は江戸末期までの生産で、その後は萬歳(ばんざい)、奥(億)播磨と進化してきてるという面白い実話あり。で、かつて廃れた千歳を去年から復活生産・販売しているのだと ▼生酛でも山廃でもない、乳酸無添加酛というのは具体的に何なのか気になるけどまあいいか(笑)
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▽立ち香の第一印象は上等な日本酒の香り。飲んでみると中庸な酸味主体の不思議なさっぱり感と控えめな果実感。甘味の存在感は少ない
▽味わいの拡がり方は、丸く膨らむのではなく上に伸びず、奥に後方に伸びてくるのが変わってる。水が地面に拡がるように、平面的に奥に伸びていくイメージ。後口は優しい酸味と穏やかな苦味のフェードアウトで締めくくり。苦味の存在感が印象的
▽文字にすると白ワインライクな日本酒の印象になるが、実際の重心はしっかり日本酒。伝統趣向であって浮ついたところはない、けども新しい世代が創り出した息吹を持つ、みたいなニュアンス
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3日目　もはや入り口から苦味系パレードに変化。初日のサラッと拡がる感を感じること無く、入り口から甘味と苦味・渋味濃厚系になっておる。こんなに変わるかね