コリンキーさん(2021年11月13日)の日本酒「仙禽」レビュー

仙禽 雪だるま
酔っぱらえるシュワシュワした美味しい水。まるで雪が溶けていくように、あっという間に無くなってしまった（笑）
初めての雪だるま。酸が強めかと想像していたがそうでもなく、甘くてクセがなく非常に飲みやすい。だが逆に言えば人によっては個性がないし、ジュースみたいで物足りないと思うかもしれない。
仙禽と言えばドメーヌ。ラベルを見ると「仙禽は全ての原料米に対してドメーヌ化を行ないました。蔵に流れる地下水と同じ水脈上にある田圃だけに限定し、原料米を作付けします。仙禽にとってその米と水は最良のマリアージュを約束します」とある。
ドメーヌとはもともとフランスのブルゴーニュ地方で葡萄を育てるところから全部自分たちでやるワイン生産者を指す言葉らしい。
ブルゴーニュ地方のワイン醸造に習い、その土地でしか醸すことができない個性溢れるオンリーワンのお酒を造ろうという動きが日本酒業界でも広がりをみせている。
その一方で、日本酒の売上は落ちている。売上が上がっているのはリキュール類、代表的なのは「ほろよい」とかの度数が低くて甘くてクセがない飲みやすいお酒だ。
果たして、世界中で愛されるブルゴーニュ地方のワインのように、強烈な個性がありながら料理にもよく合う…にもかかわらず、甘くてクセがなく飲みやすいというお酒はありえるのだろうか？
そんな無謀ながらも、ワクワクする挑戦をこの可愛らしいラベルの「雪だるま」から感じた。