ヒロキさん(2020年2月21日)の日本酒「西之門」レビュー

うまい。めちゃくちゃうまい。ほんとにうまいぞこれ。お勧めしてくれた販売員のおっちゃんありがとう。偶然寄ったデパートでやってた試飲会を通じてこの酒を知ったのだけど、こういう出会いがあるから日本酒はやめられないね。
　さて話を本題の味に戻す。
　この酒は大吟醸らしくまろやかな口当たりが特徴で、やや甘口に分類されるだろう。
　そして香りは最近流りのフルーティ系ではなく、優しい香りがほのかに漂うぐらいの弱い香りだ。弱い香りというとあまり良い捉え方をされないかもしれないが、この香りの弱さはむしろこの酒の味を完全に引き立たせていると断言できる。
　肝心の味の方だが、非常に旨味が詰まった米の味が舌でしっかりと感じられる。純米大吟醸に求められている、米の芯の味とでもいうべきものがしっかりと引き出されている。甘く濃厚な米の旨味をじっくりと味わうこと、これこそがこの酒の本領であり、香りの弱さはむしろ米の味への没頭を手助けしているとも言える。

長々と書いたが、本当にうまいのだ。
目を閉じて、ゆっくりと広がる酒の味に酔いしれることができる酒は素晴らしいものだ。

なお余談だが、販売員の人が今年の酒の出来はかなり良いと褒めそやしていた。こんなにうまい酒が楽しめるのは今年だけ....? かもしれないのでぜひお早めにお試しあれ。