ぐらんてぃふぉんさん(2025年12月19日)の日本酒「理可」レビュー

理可　純米吟醸　改良八反流　0.72
製造　2025年11月　開栓　12月10日

今秋の買出しツアーは、
鳥取境港から入り島根、山口へ。
大田の蔵には寄れず、松江の酒屋での購入。

「理可」は蔵の次女で杜氏さんのお名前、
2017年の就任との事で、
19年の伝説の大阪での「若手の夜明け」で
お会いした若い女性が多分おそらく‥‥
求めたのは勿論、「改良八反流(ながれ)」
剣の流派みたいで背筋がピンと伸びます。

シンではなくズンと静かなで柔らかい香り、
吟香無くとても落ち着いた古武士の佇まい。
乾燥した熟した杏あるいは干し柿、漬け物。

独特のクリーミーな甘味は和糖系で奥深い。
グレフルっぽい酸味は極めて控えめに、
それらを包み込むように苦味が漂う。
冷やすと渋苦際立ち常温で膨らむ感じ。
のど越しサラリと、余韻はモヤっと、
キレそうでキレずに曖昧に消えます。

お燗は控えめな甘味を苦味が包む辛口。
軽い苦渋の余韻は短く引いて行きます。

山陰の空の様に言葉にすると‥‥ですが、
不思議な表現しずらい魅力があります。
一升瓶傍らに食中でチビチビ飲みたいお酒。

取扱店にて　税込1,760円