ぐらんてぃふぉんさん(2025年8月3日)の日本酒「酉与右衛門（酔右衛門）」レビュー

酉与右衛門　純米酒　無濾過　備前雄町　火入れ　2018仕込み12号　0.72
製造　2025年5月　開栓　7月23日

盛岡駅前の酒屋さんでサッと選んだ一本。
2018が目についた。
情報が多いタイトルですが、2018BYを
加水火入れ後6年寝かせたということか。

ぐわーと重く穀物感、クラシックな部類だが
熟成香は感じず濃縮した山葡萄原液のよう。
日毎に香りが落ち着き明るくなってきます。
やがて普通の小粒な葡萄、デラウェア？

バナナに和糖の甘味、熟成感は控えめ。
渋味がすごいが、こいつはおいしい渋味。
普通にクラシック感と風格を漂わせます。
クセはみるみる収まり柔らかく、
渋みも溶け込むように収まっていきます。

のど越しでも心地よい渋味。
じわーと貼り付くような余韻が実によろし。

お燗はお湯のように透き通った含み。
渋旨が柔らかく暖かく雑味を包み込むように
そのままに染みていきます。
おいしい。

当初のクセ強は日々しっぽりと味わううちに、
雄町姐さんの着物がはだけて素肌が(ブブー)
ベールを剥がすように、
素性が表れてくるのがとても面白かった。

取扱店にて　税込1,870円