日本酒「榮川酒造立春朝搾り」のレビュー・評価 by_飲み干し、残す人さん

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「榮川酒造立春朝搾り」のレビュー(飲み干し、残す人さん)

  • 2026

    2/5

    “杜氏泣かせの酒”とも呼ばれる立春朝搾り。
    立春の早朝に搾り、その日のうちに飲めるという、まさに“縁起酒”だ。今日搾った酒を今日味わえる――そんな当たり前ではない幸せが、この一本には詰まっている。

    春を迎える節目の日、立春。新しい季節の始まりに合わせ、蔵人たちは夜明け前から仕込みに向き合う。その緊張感と覚悟が、そのまま酒の瑞々しさに現れている。

    あえて冷やし過ぎず「冷や」程度でいただいた。
    開栓した瞬間に立ち上るのは、みずみずしくフルーティーな香り。ガス感は控えめで、若々しい旨味が素直に広がる。荒削りながらも芯があり、造り手の真面目さが伝わってくる味わいだ。

    残念ながら榮川酒造は、今年を最後に立春朝搾りから退く。
    この酒は単なる季節商品ではない。厳しい会津の自然の中で酒を造り続けてきた蔵元の誠実さと、飲み手への想いが形になった一本。そう思うと、この一杯の重みが、より深く胸に沁みる。

    のレビュー by_飲み干し、残す人

    榮川酒造立春朝搾り