「宝剣」(寳劔)を醸すのは蔵元杜氏の土井鉄也さん。20代の若さで酒造組合主催の杜氏が集う「全国利き酒選手権」でチャンピオンになり、「広島に宝剣あり。土井鉄也あり」と称された。味覚の天才が仕掛ける酒は、蔵内に湧く湧水・宝剣銘水で仕込み、広島県産の八反錦などを使用。甑(こしき)による蒸米や、手作りの麹造りなどを実践。「宝剣 純米吟醸」は穏やかな香りと奥深い味で、後口はすっきりと透明感がある。中華料理など、こってりした料理にもよく合うバランスの良い食中酒だ。
宝剣のクチコミ・評価
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宝剣の銘柄一覧
銘柄 |
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純米吟醸 愛山原料米:愛山、精米歩合:50%、アルコール度:16% |
純米吟醸 山田錦原料米:山田錦、精米歩合:50%、アルコール度:16% |
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純米 八反錦原料米:八反錦、精米歩合:60%、日本酒度:6、酸度:1.4、アルコール度:16~17% |
純米大吟醸 中汲み原料米:山田錦、精米歩合:40%、アルコール度:16% |
宝剣の酒蔵情報
名称 | 宝剣酒造 |
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特徴 | 1872(明治5)年創業の「宝剣」を醸す酒蔵。土井忠明社長の長男である5代目・土井鉄也氏――通称“ドイテツ”。地元でヤンチャをしていた頃、パンチパーマで酒の配達を手伝っていたという彼が21歳の時、父が病に倒れて酒蔵を継承することに。「宝剣まずいけん」と広島弁で揶揄されている現状を知り奮い立ち、独学で酒造りをした。 2004(平成16)年、全国利き酒選手権での優勝をはたした土井氏のテイスティング能力(嗅覚・味覚)は元来秀でたものがあり、蔵を継いでから4年後には全国新酒鑑評会で金賞を受賞するまでに成長。別銘柄を立ち上げ主力にするのではなく、あえて「宝剣」という銘柄をふたたび掲げることで「宝剣旨いけん」といわせしめた。「究極の食中酒」をめざした酒は、辛口の設計のなかにも柔らかな口当たりを感じる。1日20トンともいわれる豊富に湧き出る野呂山の伏流水は、120年前に野呂山に降った雨雪が時間をかけて濾過されたもので、「宝剣名水」と名付けられ県内屈指の名水として有名。この名水を仕込み水として酒づくりに利用することで、味わいの裏側に柔らかさが出てくる。 原料米は、製造の約90%を地元・広島の酒造好適米である八反錦を使用している。一般に流通する市販酒の実力を競うコンテスト「SAKE COMPETITTION 2019」純米酒部門で第1位を受賞。逆境を意地と気合いで乗り越えてきたドイテツと「宝剣」の快進撃はこれからも続くのだろう。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(山本浩司氏撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 宝剣 鬼おどし 芸酒 |
HP | |
所在地 | 広島県呉市仁方本町1丁目11−2 |
地図 |
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